カルロス2世

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カルロス2世|呪われた王とスペイン・ハプスブルク家の終焉

1661年、マドリードの王宮に産声が上がった。だが、その小さな命に寄せられたのは歓喜ではなく、深い憂慮だった。カルロス2世――生まれながらに「死に瀕していた」と形容される王。ハプスブルク家の「純血主義」によって作られた、奇跡ではなく呪いの結晶だった。
人物史

血の継承とその代償─ハプスブルク家の近親婚と王朝の行方

王女マルガリータ・テレサとレオポルト1世との結婚は、単なる王家の結びつきにとどまらず、スペインと神聖ローマ帝国の運命を左右するものだった。この婚姻がもたらした影響を紐解いていく。